しろの足あと⑥の続きです。
みけが居なくなり、しろはひとりぼっちになってしまいましたが、広くなったダンボールハウスで、相変わらずノンキに暮らしてました。
気付けば追い出されるけど、縁側の布団の上で毎日の様に昼寝をしてます。
そして運命のある日・・・・・
仕事から帰ると、弟やばーちゃんや近所の人達が、ダンボールハウスの周りに集まってます。
何事かと思うと、庭の植え込みの中で鳴いているしろを見つけたそうです。
覗いてみると、そこには白いだけに血に染まり、顔も血だらけのしろが寝ていました。
あまりにびっくりでボー然です。
ケンカくらいでは、こんなになりません。
車にぶつかったようです。
大慌てで、弟と一緒に近くの動物病院に連れていきました。
診察を受けると、先生は片手をプラプラさせ、
「これは腕が折れてるね。でも出血も口を切っただけで、頭も内臓も大丈夫そうだよ。」その言葉を聞いて、ホッとした事を覚えています。
注射を打ってもらい、片腕を胴体にグルグル巻きに固定されて飲み薬をもらい、何かあったら又連れてくるよう言われました。
病院を出ると、それまでガマンしていたのか、しろは弟に抱っこされながらオシッコをしてしまい、道路の端っこでまだ出るのー?って思うくらい、長ーいオシッコタイムです。
かわいそうに、こんなにガマンしてたのね!という気持ちと、私達もホッとした気持ちとで、弟となんだか大笑いしてしまいました。
こんな状態では、もう外にはおけません。
家の中に連れて入り、くつろいで寝てる姿を見てひと安心です。
治るのにどれ位かかったかな。
後ろ姿を見てみると肩の位置が違うのと、歯がちょっと欠けちゃっただけで、他に異常はなく、元気に走り回るしろを見て本当によかったと思いました。
あの時は必死でしたが、視診と注射と飲み薬で1万円で領収書なしでした。やっぱり動物病院て、お金かかるのね!!という印象でした。
その病院はそれきり行きませんでしたが、そのあと色々な事があり、病院通いも多かったです。
家族みんなが、もうしろが居ない生活は、考えられません。
これをキッカケに、家猫として飼う事になったのでした。
しろにとっては家猫と言っても、前みたいに布団で寝ても追い出されなくなり、夜の寝る場所が違うだけで、庭で遊んだり散歩に出かけたり(もう道路に出る事はありませんでした。)特に普段と変わったという事は、なかったかもしれません。(笑)
しろが家猫になるまでの事を書こうと思い立ち、ここまで書くのにこんなに時間がかかってしまいました。お付き合いくださって、ありがとうございました。
その後色々なハプニングも起こりましたがいつもそれを乗り越えて、家族の一員として楽しく過ごしてきました。
しろが亡くなってから、明日で4ヶ月です。
以前よりも、穏やかな気持ちで思い出せるようになってきました。
しろも喜んでくれてるかな。
また時々、しろの思い出も残していけたらと思ってます。
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